2014年12月26日金曜日

フランスへ行ってきたぁーPart.6

約2週間に及ぶフランスの旅。


ラストに訪れた場所は
イギリス海峡に面した
フランス北西部にある港町
サン・マロ。


旧市街へ向かう城壁の外


サンはセイント 聖の意味。
そのまんま聖マロ。
そう、カトリックの聖人マロの街。 


サン・ヴァンサン門

マロはウェールズ出身の聖職者で
6C半ば ここブルターニュに街を作った人。



12C頃から築かれたという
城壁に囲まれた旧市街には
古い石造りの建物が残っていて
なかなか雰囲気のあるところよ~




この街
なかなか面白い歴史を持つらしい。

16C
敵の船を襲って積荷を略奪する
いわゆる海賊 を
フランス国王が「コンセール」という合法的な組織として
許可しちゃった!!

その彼らが大活躍(活躍・・・って海の泥棒よー!) 
「自分たちは単なる海賊とは違うんだー!」
誇り高いコンセールの子孫だ~
と自認するのが
ここサン・マロの人達。
ひじょうに独立心が高い人達みたい。

「フランス人でもブルターニュ人でもない。
自分たちはサン・マロ人だ」という言葉があるくらい。




彼らのお陰?!で
17C末には
フランスで一二を争う
港町となるワケ。 

そんな
人のモノ盗んで
めちゃくちゃな~
と思うけど、、、ね。
その土地の歴史を知ると
面白い。


その海賊たちの末裔が住む街。
訪れた時は
丁度4年に一度開催の
船のレース関係者が多く滞在していて
街は賑わっていた。


レースに参加する世界各国からの船が!!


城壁の上には遊歩道があって
少し高い位置から
海や旧市街を見下ろすことが出来るんだよー




海の色が濃い~の。
この辺りの水温は
もともと低いらしく
冬の海は水温
一体何度なんだろー 
見るからに さぶそー


街の中心には
サン・ヴァンサン大聖堂が
どどーん♫
11Cのもの。

















この聖堂内にあるステンドグラスのなんと美しいこと!
思わずうっとり♡









壁には光に反射したステンドグラスの多彩な色が映し出されて
それがまた、何とも言えず幻想的。






プロジェクションマッピングのよう


見事なパイプオルガンもあって
トットがここにいればなぁ~なんて
オルガニストの親友のことを
思わず思い出しちゃったりしてー





フランスに限らず
ヨーロッパでは
地方やこじんまりとした町にも
立派な教会があって
そこにはパイプオルガンまでもが!!

お昼の時間や土日には
ミニコンサートが開催されることもあって
気負わず気軽に
クラシックの音楽に触れることが出来るのよね。

羨ましいぃー
こういう環境。


街中では
ブルターニュ生まれ
バターたっぷりの
クイ二―アマンなど
御菓子を売る店や
かわいい小物を売るお土産物屋さんが
軒を連ねる。





キャンディー屋さん

海のもの
例えば船やイカリ、海賊
マリンストライプe.t. c.
をモチーフにしたお土産が目立つなぁ。








父にも船乗りが着ていたと伝わる
防寒対策抜群のニットセーターをお土産に購入。
お留守番への敬意を払って~







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パリに戻って
オープンしたての
ルイ・ヴィトン美術館に足を運び
フランスに住む友人・知人と
フライトまでの時間を過ごす。






マダム米子 ユキミ 



盛りだくさんだった今回の旅も
そろそろフィナーレ。

フランスは4度目。
訪れる度に
進化してる部分と
伝統をしっかり守ってる部分とがあって
そのヴァランス感覚が絶妙だなぁ~って
感心する。

どっちつかずな
中途半端感ゼロ。 





人も
人懐っこいとか
親切、やさしい・・・なーんて
フレンドリーさは全く感じないけれど
とても個人主義の国なんだなぁーって。

人は人
自分は自分。

本来、当たり前のことなんだろうけど
ここまでハッキリと
一人一人が
「わたしらしく」「俺流」を体現してる国は・・・
良くも悪くも
さすがッすね~フランスって感じ。




「長いモノには巻かれろ」
なーんて言葉
この国の人には
通じないんだろうなぁー


旅はいいねぇ~♪ 
発見や気づき であり
学びだねー
しみじみ。

また
どこぞに♪

※6回に及ぶ長編
お付き合い頂いたみなさま
ありがとうございました!!

2014年12月21日日曜日

フランスへ行ってきたぁーPart.5

 
フランス北部
イギリス海峡に面したエリア
ここ ノルマンディー。







草原をひたすらバスで走る。
と!
いきなり~
遠くに見えてきたぁー!!


ユニークな建造物が突如出現。
数多ある世界遺産の中でも
かなりインパクトのある建物だと思うなぁ。


モン・サン・ミッシェル。
海上に浮かぶ天空の城?
とでも言ったら良いのかな。



島までは
シャトルバスに乗り換えて。


708年
ノルマンディー大司教
聖オベール司教が
3度にわたって
大天使 聖ミカエルからお告げを受けた。
「この島の頂上に礼拝堂を作れ」と。

その言葉に従って作られた修道院が
こちら。 

かつて満潮時になると
島へは渡れなかったけれど
1870年に島と陸地をつなぐ道路が出来て
頻繁に行き来出来るようになったとか。


それにしても
不思議な形。
某映画監督制作の
アニメ映画のモデルだよね~ 

とにかく
階段や坂が多いので
動きやすい格好でね~
ってガイドさんにアドヴァイスを受け
いざ~登頂?!




 
お土産物屋さんや
模擬店風に食べ物を売る店の
誘惑に負けず
ここは一気に登らないと~















洞窟の中に作られた
サン・ピエール教会の入口には
英仏百年戦争で大活躍!
フランスを勝利に導いた少女
聖ジャンヌ・ダルクの像が。

ジャンヌにお告げをした天使も
大天使ミカエル。
実は私のカトリックの堅信名は
このジャンヌ。
思わず手を合わせてしまいましたぁー

 
サン・ピエール教会内




結構上がってきたよねー
って思ったけど
まだ だった。。。

これから
修道院の中へ~











 
8Cからその時代時代で
姿を変えてきた修道院。

10~11Cはロマネスク様式
12~13Cはゴシック様式っていう具合ね~

修道院付属の教会部分と
ラ・メルヴェイユ(驚異の意)と呼ばれる居住部分で
建築様式も異なっていて
見どころが満載。

時を経て
今のような
まか不思議でありながら
魅力的で複雑な建造物になったんだわ。


ラ・メルヴェイユ部分で人気のスポット。
中庭の列柱廊。
美し~♡ 

これぞ
ゴシック!!

修道僧たちがここで瞑想したらしい

周りを歩いていると どこまでも柱が続いているような錯覚に





光線も計算されてるんだよね~



修道院付属の教会も
北側は12Cのロマネスク様式。
内陣と後陣は
15~16Cのゴシック後期の
フランボワイヤン様式ですって。

ほんと、ここは
いろんな建築様式の玉手箱や~♪







床のタイルも素敵なんだなぁー
ここでミサに預かりたいよ。









テラスまで来たど~
尖塔近し!




見晴し最高だよー

ここが満潮時には
ぜ~んぶ水よー
海、う~み~


なかなかハードではあったけど
ここまで上ってきた甲斐はあったね~









ど~ですか!!


あーなんて 人間はちっぱけなんだぁ~


8Cから
この眺めは変わってないのかな?
なーんて数世紀前まで思いを馳せて・・・

地球って
やっぱり ビュティフォ~♪
この夕陽見てると
自然と涙出るよ、マジで。

も~
サイコ~♡




暫し自然と一体となって
佇んじゃう。

時間が自由になる旅だからこその
贅沢な時の過ごし方。









さ~そうこうしているうちに
陽が暮れる。
下山下山~
最後のシャトルバスが出発する前に
停留所に戻らなくっちゃ。



階段のアップ・ダウンはキツイけど目線も変わって楽しいね~



この大通り門をくぐると
出発した哨兵の門のある
入口に戻ってくる。

フランス国旗と
聖母マリアに見守られてるんだな。

聖オベール司教が聖ミカエルから
お告げを受けて以来
約1300年。

巡礼地として
また時代によっては
要塞や牢獄としても使用された
ここ  モン・サン・ミッシェル。

修道院の尖塔近くから見た景色。
ゾクゾクする美しさだったなぁ。

そこに立つと
何か不思議な力を感じて
ここはまさに
海と空の狭間にある
霊的な空間だって
確信したね。



浄化されましたよ。
日頃の邪念がふり払われたでしょー
確実に!

清くなって
帰国できますわ
あー来て良かった!

2014年12月20日土曜日

フランスへ行ってきたぁーPart.4

あ~
今年がもうすぐ
終わっちゃう・・・

10月末に行った旅の旅行記が
滞る滞る。。。

ここにきて
怒涛の如く
UPします。。。
(一応 完結させないと
年越せない!?)






旅の半ば
フランス中部にある
ロワール地方。
まずはその
ロワール渓谷内にあるシュノンソー城に立ち寄ろ~








このシュノンソー城は
ちょっといわく付のお城。
別名6人の王妃の城
なーんて言われてますのよ~








もともとは
イタリアのメディチ家から
のちのフランス王 アンリ2世に嫁いだ
カトリーヌメディシスの城。



ディアーヌ・ド・ポアティエの寝室

↑   ↑   ↑
素敵なブルーの寝室。
この部屋の主ディアーヌこそ
アンリ2世より20歳も歳が上であるにも関わらず
生涯彼と愛人関係を続けていた女性。
正妻であるカトリーヌとの結婚後も
その関係が続いた、というから
女は怖いのー
修羅場じゃ~の現場になったであろう
いわく付の城なのでーす。


それでも
城としては
とても上品でありながら華やか。
流石、歴代女性が支えた城だけのことはある。
今でも
部屋部屋に飾られた花々の美しいこと!
ボランティアの方が毎日生けていらっしゃるらしい。

部屋の雰囲気と花器・花のヴァランス
このセンスは西洋建築を知り尽くしているからこそ。
フランス人の感性には
この旅でも刺激を受けることが多い。


これも
旅の醍醐味。
その土地に行かなければ
味わえない感動だ。

 




同じくロワールにある
こちらも名城 アンボワーズ城から
400mほど離れたところにある
レオナルドの最後の家
クロ・リュセ城へ。








 
イタリア・ルネサンスの巨匠
レオナルド・ダ・ヴィンチが
1516~1519年
人生最後の3年間を過ごした場所
そこが
クロ・リュセ。 








ここでも
日本人アーティストの展覧会が開催されるので
そのオープニングイベントへ。
このお城で展覧会が開かれるのは初らしい。










ここはレオナルドが過ごした当時のまま
城も庭も内装も一般に公開されていて
周りは
レオナルドの創造力・想像力の源は?
を探るカルチャーパークになっている。








レオナルドのベッド

訪れた日は休日で
近隣の人が沢山訪れていた。
ほんと
大人から子供まで楽しめる空間なんだなー

レオナルドの寝室
ベッドが思ったより小さい。
小柄な人だったのかな?
と思いきや
当時は膝を折っての姿勢で
寝ていたらしいよー
休まるのかしら・・・




展覧会場にも
地元の方々が沢山いらしてくださって
日本から来た作家たちへの
質問が飛ぶ飛ぶー

こうやって
文化交流されるんだねぇー








母の作品と





レオナルドの代表作
モナリザのレプリカが。。。

良く 出来てるぅ~
右はレオナルド像ね。





「最後の晩餐」も彼の傑作のひとつだね



オープニングのイベント会場は
レオナルドの「最後の晩餐」に照明が当てられて
面白いステージになっていた。
等身大のキリストや12使徒と同じ目線で立てるとは!



ここ(クロ・リュセ)のカルチャーパークといい
シュノンソー城の花のボランティアといい
生活の中に
自然と芸術が溶け込み
気負うことなく
美意識が養われる土壌は
羨ましい。
私自身
西洋音楽を奏でる上でも
とーっても得ることが多い♪



その反面 
あらためて日本の芸術や美についても
フランス人から指摘を受け
魅力や持ち前の良さにも気づかされて。

あ~
こういう感性の交流
好きだなぁ。

作品をただ出しているだけじゃなくて
人々の生の声を直に聞く。
国際展の真の意味は
こういうとこにあると思うな。