2011年11月25日金曜日

祈り

アドヴェント・・・

12月25日の4週間前の日曜から
12月24日までの期間を
アドヴェント(待降節)って
言うんですよ~

今年は
今度の日曜、27日からだね。

イエス・キリストの降誕を待ち望む期間。
日本語では
「待降節」とも言うね。

正に

この時期に相応しいプログラミングで
行われたコンサート。

普段

ピアノなど
鍵盤楽器との共演が多い私としては
珍しく
トランペットやオーボエ
打楽器奏者の方々とご一緒。

楽器(オケ畑)の人って
やっぱり声楽をする人種とは
かなり異なる印象。

大学時代にも感じてたけどね・・・
率直に感じるのは・・・
体育会系。。。?だよね。

気持ちの良いくらい?!
義理人情に厚い感じがする。


一度気心知れたら
ほんと気さくで情け深く

お前の為なら
一肌でもふた肌でも脱いでやるよ~って。

すご~く偏ってる?私の印象・・・
ごめんなさいね・・・独断で。

でも
羨ましいのよね。
そばで見ていて。

これがアンサンブルをする人の特性かしら・・・。

どうしても
一人で役を演じ
ソロで歌うシーンが多い歌科の人間にとってみると
共同体として一つの作品を
みんなで協力し支え合って創る

っていうスタンスに
憧れを持つので~す。

お互いの良い所を引き出すように努める
っていう姿勢は
どの楽器の人にも当てはまると思うけど
オーケストラ・・・とか大所帯になると
もう、想像出来ないっ!

お互いを意識して相手を思うあまり

萎縮してしまうのではなく
自分の存在も適度にアピールしながら
作品をより豊かなものへと導いていく・・・
そしてお互いの良い部分を引き出し合えたら
も~そんなすんばらしい事ってないんじゃないの!!

はぁ~でも
頭で考えると

疲れるね。

でも
一人じゃなくて
自分以外の人と
ひとつのものを創り上げていく作業は
ものすご~く
exciting!であり
そして

ある意味、とても官能的。
相手の呼吸、息遣いも意識し合うんだからね~

そういう体験が出来て
今回
とても楽しい演奏会ですのよ~ほほほ・・・

音には
奏でる人の思いや言葉が
滲み出る瞬間があるけれど
今日も

奏者の祈りにも似た音魂を聴いて
思わず日常の邪念が削ぎ落とされ
デトックス効果を実感した村田なのでした・・・


あ~ちょっとは
アドヴェントを迎えるに相応しい心持になったかねぇ~???

2011年11月22日火曜日

サービス精神Part.1

人を楽しませるって
まずは、自分が楽しまなければ
本物のエンターテインメント、、、とは
いえないんじゃないかなぁ。

「ただ歌うより100倍も緊張したよ~」

とおっしゃるのは
度々舞台でご一緒している
秋山 徹氏。



またまたぁ~


つい突っ込みを入れたくなるけど
ご本人は、いたく神妙にこうおっしゃるわけ!

でも

今回の童謡の会に参加された方々は
モ~レツ♪楽しかったと思うよ~


今日は秋山さんがリーダー(指導者)役。



秋山さんの「笑い」へのこだわりは
生半可なことじゃないと思うのよ。

自然体に見えながら
そこには緻密な計算が成されているの。

凄いことです・・・舞台人として。

尊敬する。
歌を指導し、
参加者に歌唱を促しながら

最終的に「笑い」に持っていくんだからねぇ~
「泣かせる」より「笑わせる」方が
遥かに難しいと思うね。

そして「笑う」こと
顔の筋肉もほぐれ
腹筋も使い
感情も素直に出せるようになる。

歌うに
イイことづくしじゃ
あ~りませんかっ!!





今回は

私はゲストとして歌わせて頂きました、が!!
会場のヴォルテージは
もう十分、上がってたよん。

これも

秋山師匠~!!のお陰ですぅ。

寅さんで登場し
綾小路きみまろでステージを後にした彼。

どんな舞台だったか
眼をつぶって、想像してみて下さい・・・(汗)
ヒント♪写真にトランク、写ってるでしょ~!

緊張してた・・・だなんて。
自分が一番楽しんでたクセにっ!!!

(Photo:K.Oguri)

2011年11月13日日曜日

Concert au Salon d'espoir vol.21


晴れたぁ~♪

毎度のことながら
一番予測不能で
間際までハラハラさせられる・・・
自然相手は辛いぜぇ~(涙)


8月に20回の節目を無事迎え

新たに踏み出す我が家のサロン。






今年4回開催の締めくくりは
ピアニスト、礒部章子(ふみこ)さんのご登場!!

彼女とは
私が所属する鎌倉音楽クラブ
(鎌倉の音楽家たちの集まり、
鎌倉音楽家協会って感じかな?)でご一緒。

とは言っても
彼女は昨年春
パリから帰国されたばかりの若々しいアーティストよ~
(いやはや・・・私も若々しい?!つもりでおりますのよ~本人的には・・・
一体、どこまでを若い、とくくるのか???)



パリのエコール・ノルマルに

約6年間留学していらしたの。

・・・ということで!!

プログラムもフランスの作曲家の作品から。
サブタイトルもそのままズバリ!

「Breeze of France」
パリの風・・・まんまですぅ~


会場や演奏後のTea Timeも
おフランス♡に こだわってみました!





彼女の演奏は
フランス。。。だからっていう

繊細、やわらかい、アンニュイ・・・などなどの
一般的なイメージとは

マ逆!!な印象。

ピンっと一本線が通った

光がキラキラ輝く水面・・・というより
むしろコントラストがハッキリした
骨太で力強い演奏(村田評)。


お客様はどのようにお感じになったでしょうか・・・
今回彼女の演奏を聴いて
途端にファンになられた方が多くいらしたのは事実。

「冥途の土産に、サインを頂きたいっ!!」
っておっしゃるご婦人もいらして

ゲストとして彼女を選んだ自分を誉めてあげた~い!(な~んてね、へへ)


プログラムも盛りだくさん。

モーツァルトのソナタあり
マニアックなフランクの「プレリュード、コラールとフーガ」。
この大曲は

礒部さんご本人も
ものすご~く!いい意味で緊張してらしたし
聴衆である我らも
思わず息を呑むって感じで聴き入っちゃいましたよ。




後半も聴き応え十分。

サティのジムノペディや
私も共演♪の
同じくサティの歌曲。


ドビュッシーのピアノ曲が4曲と・・・
まぁ~なんと贅沢なプログラム!!

サロンとしては
少々ヴォリュームがあったけれど
長さを感じさせない集中力と表現力に
拍手喝采でした。




陽が暮れるのが早くなるこの時期。
でも、Tea Timeも大いに盛り上がって
秋のお菓子を
スタジオ エスポワール風パリ仕立てで
召し上がって頂きましたぁ。

今年のサロンは

ひとまず すべて、終了。

また、次回来年2/26
22回目でサロンお聴き初めだ~い!!
辰年も
ど~ぞ!よろしゅ~!!
(Photo:M.Saito)

2011年11月10日木曜日

空間

音の響きって
奏でる場所
高さ、広さを含めたスペースによって
伝わり方が違いますね~

年に数回
旧友のオルガニスト、トット(彼女の愛称ね)と
彼女がホームグラウンドにしている関東学院 チャペルで
共演をさせて頂いてるの。

チャペルは、通常はいい響き♪の筈だけど
構造によっては、問題もあるのよね。
立ち位置を定める為
あちこち声を出しながら歩き回って
この空間にこちらから

「今日の演奏をどうぞ宜しく~」って
ご挨拶をしている感じ♡

空間に「ここがベスト・ポジションですよ~」って
返答をもらえるまで
根気強くトライ。

それくらい

響き・・・って大切。



今日は
2つあるチャペルのうち

室の木キャンパス内にあるチャペルでの演奏。




来年県民ホール(小)で開催される
新春コンサートで演奏するプログラムからチョイス!

同じプログラムで何回か本番を迎えさせて頂ける・・・
っていうことは、ほんと有難いこと。

こういう貴重な機会を踏んで
少しでも自分の納得出来る表現に
結ぶ付けていきたいもの。


自宅のピアノの前で
ただひたすらに歌い込んでいく作業も

勿論大切だけれど
でも、やはり何人であれ、お客様を前に演奏することが
どれだけ、精神的にも、技術的な面から見ても
次の本番に繋がる心の支えになることか!!






ちょっと早い新春のプログラムだったけれど
ご来場下さったお客様のお帰り際の笑顔が嬉しかったな~

今年は辛い出来事が多かったけれど
新しい年へと
期待が膨らむコンサートだった。


機会を与えてくれたトット~

ありがと~ね。

2011年11月5日土曜日

面白がる


同じものごとや体験でも
見たり触れたり
そのものに積極的に関わろう!
とする意欲の有る無しが
その後の己の感性に
かなり影響すると思うんだなぁ。






現代アートっていう分野は

なんじゃ?これ??
って理解不能、
お世辞にも共感出来ない作品もあります・・・正直。
でも

「作者は一体この作品から何を伝えたいんだろう・・・」
と、謎解きをするような
「感じ取る」「考えてみる」っていう楽しみ方もあると思うんだなぁ。




分からないなら、分からないなりに

「正解」を見つけるのではなく
私=受け手の独りよがりでもいい、
自分なりの解釈を見つける、
ある意味、作者にとったら迷惑で

無責任な楽しみ方も
観賞方法として「あり」だと思う。

私が「面白い」って思えれば
人が何と言おうと面白いんですっ!!
っていう自由な発想と怖いもん知らず?!の自信も
時には必要なんじゃないかね、ねっ!!





8月から3か月間
横浜美術館を中心
に開催された
「ヨコハマトリエンナーレ2011」。

ぎりぎり会期中に間に合ったぁ~

え~!?これも作品なのぉ~???
っていう奇抜な作品もあり、
はたまた
その反対にあまりにもシンプルな表現過ぎて
「私でも出来そう・・・」な~んて作品もあったりして

会場を一歩進むたびに
頭の中はいろ~んな思考がフル回転!


でも行きつくところは

好きか嫌いか
面白いか、そうじゃないか、、、
に尽きるんじゃないかなぁ。


そして基本
自分自身が
何かを感じようとしているか

心を柔軟にしているか
が一番大切な気がする。

今流行りの脳トレなんかするより

よっぽど
若さの素になると思うんだよね。