2009年6月30日火曜日

はかなさ


ピアニストであり、作曲家、アレンジャーとして私の演奏活動に無くてはならない存在、斎藤友子さん♡♡
彼女のお宅へ、8月30日のリサイタルの打ち合わせ、 音合わせにうかがった。

彼女のお宅は渋谷から井の頭線、各駅停車でふたつ目。

駒場東大前から歩いてすぐの閑静な住宅街にある。

いつ訪れても緑が一杯で、都会のまん真ん中に、こんなに自然が豊かに残っているところがあるなんて~と素直に感動する♪
ここに来るとついつい童心に返ってスキップもしちゃう・・・
                                    気分は完全にハイジだね、思わずペーターを探す心境。
必ず深呼吸します、ここでは 。。。はい。

8月のリサイタルのテーマは「アート」。
私のコンサートの特徴は、1部と2部の 雰囲気がガラッと変わること。

今回も純クラシックの1部と友子さんに 編曲、そしてピアノをお願いしている何でもあり~しゃべりもあり~?! (横浜開港150年記念と色・カラー、を組み合わせた面白い選曲です)の2部と、1度の演奏会で2度美味しいステージ♡を目指して猛特訓中。

あと2か月・・・お客さまに楽しんで頂けるように、頑張りま~す!



さて、駒場野公園を抜けて友子さんのお宅の玄関に入ると、どこからともなく良い香りが・・・・
「凄くいい香りするね~」、と尋ねる私に、
「あぁ、くちなしよ」、と返事が返ってきた。

確かに、、、棚の上にひっそりと一輪のくちなしが生けられている。
へぇ~一輪なのに、良く香るのね。すご~い威力だわ、、、と、感心。

「公園の入口に咲いてるから、帰りに見てみたら~?」
はい、は~い!お言葉通り 帰りに寄ってみました。
ほんと、いい香り♡♡♡
またまたここでも深呼吸。

でも、くちなし、は1日で真っ白な花びらの色が黄色茶みたいに変わっちゃう。
命の短い花。

映画「旅情」では、憧れのヴェネチアを訪れたキャサリン・ヘップバーン扮するアメリカ人女性と、ロッサノ・ブラッツィ扮するイタリア人男性とのつかの間の恋、を暗示するかのように 小道具として象徴的に使われてたっけ。切ないストーリーだったなぁ・・(でも好きな映画です)

Iciniが書いたテーマ曲「Summertime in Venice」が、 また素敵なのよね。
初めてのリサイタルで歌ったっけ、懐かし。。。
はかなさの中に 強烈な香りの印象が残る花、くちなし。



「はかない」って言葉、憧れちゃうな~とため息混じりで、今一度お~きく深呼吸!
私には無縁の言葉だけど、、、

2009年6月28日日曜日

ヴィオラ・ダ・ガンバに魅せられて

家がご近所で、音大の大大大♡先輩、そしてご自身リコーダーやオルガンも演奏されるTさんのお宅でAfternoon Concertが開かれた。

出演は次回10月4日 我が家でのサロンコンサートでも演奏して下さる なかやま はるみちゃん。

彼女は古楽器のヴィオラ・ダ・ガンバの奏者。
私も何回か古楽の演奏会でご一緒している。
音楽に対してとても誠実で、尚且つ演奏に対して妥協をしない、熱いものを内に秘めた人、というのが私の彼女へのイメージ。


今回のプログラムは初ソロのコンサート、ということで、かなり盛り沢山で練られた内容だった。
スペインから始まり、イタリア、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、、、とヨーロッパ各国を巡るような選曲。
ヴィオラ・ダ・ガンバの魅力を余すところなく味わうことが出来るプログラミングだ。


私が特に印象に残った曲は、フランス人のマレが作曲した「La Guitare」 そしてドイツ人 アーベルによる「Prelude~allegro」(この曲は本当は題名がないみたい)。
バッハの無伴奏チェロ組曲 ガヴォットも素敵だった♪

はるみちゃんのお話を挟みながらの1時間30分。
ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の色々な表情を間じかで体感させて頂いた感じ。
ギターのようだったり、リュートのようだったり 時には打楽器のようにBodyを叩いて 私たちをアッと驚かせてくれたり・・・
ガンバの多彩さと それを曲毎に様々なテクニックで表現する彼女の演奏の幅の広さに ひたすら感心して聞き入った私。

ガンバより小さいトレブル(一見ヴァイオリンに見えるの)の演奏も聞けて、とても面白かった。


コンサート後、実際に楽器に触らせてもらっちゃった♪

音が出て、妙に感動~


楽器が直接触れる自分の足を通して、体に音が響く感じが何とも新鮮♡
自分自身が楽器の声楽では、こういう体験は出来ないもの。

未体験ゾーンに入って、思わずはしゃぐ私たち。

おとなりにいるのは、今日知り合ったばかりのPinchoさん。
彼女もアイリッシュ・ハープをしていらっしゃるそう。(今度聞かせてね)



こうやって、音楽を通していろんな人と出会えて、表現者として共通語でおしゃべりが出来、お互いに共感ができる。
なんて幸せなんだろ~!


さぁーて・・・と
はるみちゃんとの秋のサロン。
一緒に演奏する曲、はやく決めなくっちゃ!

2009年6月22日月曜日

Concert au Salon d'espoir Vol.12

朝から雨模様。。。
梅雨だから仕方ないけど・・・

我が家でのサロンコンサート当日(6/21)。お客様をお迎えする準備。

演奏会場の設営は勿論のこと、演奏後には庭でおくつろぎ頂くので、そちらも併せて。家族や知人の手を借りて、13:30開場に間に合うように、仕度開始!

今回は「Spanish Breeze」のサブタイトルに相応しく、トルティージャ(スペイン風オムレツ)とサングリア、そして知人お手製のピクルスを皆さんに召し上がって頂く趣向。

毎回お耳とお腹、両方を満たしてお帰り頂くのがStudio l'espoir流。

今回のゲスト、ギタリストの奥山由行さんとの音のチェックも済ませ、雨が小ぶりになることをひたすら祈る。私晴れ女なのに、、、おっかしいな~???

今日のプログラムはギター曲 ロマンス、モーツァルトのオペラ「魔笛」の主題による変奏曲、アルハンブラの想い出、アストウリアス。

歌とギターでアンダルーサ、「7つのスペイン民謡」からポロ。ウクレレでボレロ、星に願いを、リベルタンゴ、「アランフェス協奏曲」よりアダージョ。

ヴァラエティーに富んだ盛りだくさんの内容で、ギターとウクレレの両方の演奏を楽しめるなんて、何て贅沢♡自分が歌うことも忘れて、間じかで演奏を聞かせて頂ける役得に一人酔う私・・・

14:00の開演の頃には、念力が天に通じたのか?!雨も止み、お客様が次々にいらっしゃる。
早々と完売しているお席は既に一杯。
お天気が不安定な中、お出掛け下さった皆さんには本当に感謝です!!

お話も挟んでの1時間ちょっとは、あっという間。

大きなコンサートホールで演奏するのも勿論!気持ちいいけれど、このアットホームな空間は、何物にも代えがたい自分を鍛えてくれる貴重な場所。

人の息遣いを感じ、ダイレクトに言葉のキャッチボールが出来、正直な生の反応が素早く返ってくる。
こんなアドリブ的感性を養える良い場所がほかにあります~?

毎回色々な発見があり、演奏者としても、語り手としても 私自身が「素敵な時」を皆さんと過ごさせて頂いている感じ。本当に有難い!!!

ギターとウクレレの曲も、それぞれ趣が違って面白い。

あらためて、ギターっていいですよね~♪うんうん、、、音色が好きなのかなぁ。なんか胸に沁みるのよね。

奥山さんの温かなお人柄が滲み出るソフトな語り口に、みんな
うなづくうなづく~演奏される音にもそこはかとなくやさしさが・・・



多くの人と出会える場所、お客様との距離が心地よいこの空間。

これからも大切にしたい。


雨は止み、終演後のDrink Timeも大いに盛り上がったのでしたぁ~♪

辛うじて、晴れ女の面目躍如?!
ほっ・・・
(Photo M.Saito)

2009年6月16日火曜日

コレクション

好きなものに囲まれていたい、という願望は誰にでもあると思う。
お気に入りの品々には、愛着も湧くし、出来ればいくつか揃えたいなぁ、とも思う。


現に私も「おさるもの」が好きで、おさるのジョージから始まり、バザールでござーるなどのキャラクターものや、いろいろな表情のおさるグッズを集める傾向がある。でもこれは、あくまでも傾向。何種類かの動物の中におさるがいれば、迷わずおさるグッズを選ぶ、、、という程度。数も高が知れている。

でも世の中には、ものすご~いコレクターさんがいるんですね~


今度サロンにご出演下さるギタリストの奥山由行さん。

タダものじゃぁ~ない!
何者なんだッ!!
という位の驚異的な収集家です。

それも奥山さんご本人が似ている?!(えぇ、確かに・・・)と人からプレゼントされたピンバッチが収集のきっかけとか。

何に似て・・・って、この黄色い鳥です~スヌーピーの横にいつもいる。。。そうそう、ウッドストック~! 私、うっかり、ウッドペッカーって言ってNGが出ましたけど、ストックの方ですぅ、まっすぐ飛べない方。

曲の音合わせにうかがったにも関わらず、どどーん!と、コレクション、見せて頂きました~♪って言っても、全部写し切れてないの。とにかく、量が多すぎちゃって、全部は無理無理~!棚の奥にあるものは、懐中電灯で照らして判別するんですよ~それ程、奥が深いってこと、いろんな意味で。

ひとつひとつのウッドストックを愛おしげに説明して下さる奥山さんの、何とも嬉しそうなこと!

かなりのお宝もあるらしいけれど、一番のコレクションは「最初にもらったこのピンバッチ」とのこと。
大切にケースのまん真ん中に収められてました。

ここまでくると、もう感嘆としか言いようがありません~

完全に趣味の域超えてますッ!

なんか、もう胸が一杯で、部屋を出たあとも、あの黄色い残像が頭から離れず、暫くの間、 空を見つめる村田でした、、、、、

好きなモノ達に囲まれるって、幸せですね~♡
奥山さん、貴重なものをたくさ~ん見せて下さって、ありがとうございました!!
これからウッドストック見つけたら、私も思わず買っちゃうかも?!

2009年6月10日水曜日

Gift

梅雨入りしたものの、爽やかな土曜日~ 気持ちいい♡♡♡日差しも出てるし。

6月10日、Birthdayを家族や多くの友人・知人にお祝いしてもらった。
メールでのカードや激励?!のメッセージを、今一度ゆっくり噛みしめる。

「素敵に歳を重ねてネ!」のフレーズが有難いやら、反面 胸に刺さるやら・・・痛ッ!
(いつから痛くなったのかなぁ???)

誰でも自然に歳を重ねていく訳で、 みんな同じ時間を与えられている、当たり前だけど・・・
でも、その時間の使い方で、差がつくのね、、、生き方に。

それがリアルに分かるようになってからかな・・・

Birthdayは、やっぱり特別な日。


この世に生まれてこられたことへの感謝と、
また新しい歳を自分なりに豊かに過ごそう!と心に誓う日。

2009年6月6日土曜日

美味しい時間


甘党、辛党、激辛党e.t.c.人には様々な味覚があるけれど
私はどちらかというと、辛党。
それも、わさび、とか、からし、とか、
「くぅ~!」っと目の奥、頭の芯に激痛が走るツーンと系の辛さが刺激的で◎好き♡

甘いものは、ごくたまに(疲れている時かな・・・)脳が欲する時、適量摂取する程度。
ドカ食い、バカ食いはしないし、したいけど(ちょっと憧れるけど・・・)出来ない。
だから、ケーキバイキングは無縁。
絶対元取れないもの。。。

そんな私が今日ドーナッツをもらった。
又従姉妹からの差し入れ。
箱を開けると甘~い香りが~♪
カラフルで、食べ応えありそうなドーナッツが6つ、
仲良く綺麗に整列している。
「きゃ~かわいい~!!♡」思わず雄叫ぶ村田。
ヴィジュアル的に、ポップで
いかにもアメリカンコミックスに出てきそうで
何ともいえない存在感があるんだな~

「これ買うのに並ぶんだよ~」と又従姉妹。
私は、こういうのに疎いんだけど
結構以前から話題の店らしいの。
「Krispy Kreme Doughnuts」
ご存じですか?
アメリカのドーナッツ屋さんなんですってね。
1937年から味を守り続けてるって、箱に書いてある。
結構、歴史あるんだな~と感心して再びじーっ~と見つめる。
これ1個全部食べられるかな・・・
躊躇しつつも
フワフワ感のあるそのCuteな様相に負け
一口、、、、、いっただきまーす♪

ひぇ~あま~い!!!やっぱり、甘いの・・・・予想はしてたけど・・・甘いぃぃぃ。

でも、、、美味。

甘さの刺激が脳や舌にダイレクトに来たものの
そんなに濃厚、重めのひつこい甘さじゃないので
これは、いける。
食感も、程よく軽めで、これなら並ぶよ、人気店なのも納得。

結局 6つのうち、
味の異なる数個を半分や4分の1にカットして
全種類食べちゃった。

あくまでも私辛党です~
昨日寝不足で疲れてたからかなぁ・・・と言い訳しつつ
美味しいもんに甘党も辛党もないわ、と勝手に結論付け
脳も舌も体も喜ぶ
至福の時間を過ごしたのでした♡

ご馳走さまでした!

2009年6月3日水曜日

芸術は爆発だ!!

友人と青山にある「岡本太郎記念館」へ行った。
以前から訪ねてみたくて、かつて一度入口まで行ったのに

休館日だったぁ・・・むむむむ無念!
あともう一歩、、、という苦い記憶が蘇る場所。
リヴェンジ~!!とばかりに
今回はちゃんと今の展示内容まで調べて行った。  
万全万全~♪

中は岡本太郎氏のアトリエがそのままに残されていて
カフェテリアもあり
こじんまりとした空間ながら
のんびりゆっくり過ごせそうな所だ。

既に何人かの先客が 思い思いに本を開いたり 
太郎氏制作のユニークなイスに腰掛け記録フィルムに見入ったりして
あの独特なフォルム、パワフルな色彩の太郎ワールドに
思いっきり浸っていた。

特に興味深かったのは
太郎氏制作 最大の絵画作品といわれる「明日の神話」についての展示やフィルムでの紹介。
1968年に創作されて以来行方不明だったこの巨大な作品。
それが2003年にメキシコ・シティで見つかった、とのニュースは記憶に新しい。

長年劣悪な環境下で放置されていた「明日の神話」を修復し、
汐留で一般公開したのは2006年7月だったかな・・・私も見に行きましたよ~
水爆実験への抗議の意味が込められた

メッセージ性の強い
インパクトのある絵画(むしろ、壁画と言った方がシックリくるかも)。
ただサイズが大きいだけでなく
その画面一杯に描かれる抽象的な物体は
不気味であると同時にエネルギッシュで
作者が抱く怒りや憤りの大きさ、深さが伝わってくる。

骸骨(ドクロ)や魚のお化け?の様な不思議な物体も描かれ
修復され色鮮やかに蘇った「明日への神話」は
見る人によって様々なイメージで捕らえることが出来る 
想像力を刺激させられる作品だ とも思った。
エントランス右手には庭もあり
ユニークで愛嬌のある物体・オブジェが所狭しと無造作に置かれていた。 
思わず眼が合って「クスッ♪」としてしまう何とも可愛らしい不思議な造形物たち。

人間の想像力って無限だなぁ~とひとすら感心。

ひとつひとつ作品に存在感があり
何かを発っしている力強さがあるのは
岡本太郎氏の生き方自体が
常に問題意識を持ち
自分のスタイルを貫き
世の中にその時々の思いを発信し続けたからこそ。
「逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ」

以前本で読んだ太郎氏の言葉が、よみがえった。

2009年6月1日月曜日

粋とユーモア

一昨日
結婚披露宴のMCをした。

お式の会場は
新橋演舞場のそばにある「花蝶」という
和洋折衷のレストラン♡

ひと月程前に
打ち合わせで訪れた時
こんな所に
趣のあるすんごい料亭があるんだぁ~
と驚いたけど

それもそのはず
かつてこの辺り
東銀座から新橋付近は
木挽町と言われ
新橋花柳界の発祥の地で 
相当粋な場所だったらしい。
へぇ~

古き良き時代の面影を残しつつも
装いを新たにして 
モダンなレストランに変貌したわけだ~
ほぉ~

外観も風情があったけど
中のお部屋ひとつひとつも凝ってた。

中でも
披露宴会場になった「ゆりの間」というお部屋。
襖絵が、ダチョウです・・・
ダチョウが沢山走ってるの~
あっちもこっちも、こっちもあっちも 
ダチョウダチョウダチョウ、、、
花蝶 改め ダチョウ倶楽部 もありかな、、、
というくらいのインパクトです。

作者は日本画家 福井江太郎さん。

メインダイニングの襖絵のモチーフに 
ダチョウをチョイスされるとは、、、
お見事です(パチパチ♪拍手)

どこかユーモラスで
躍動感溢れるダチョウさん達を従えて 
私もダチョウ倶楽部の一員として
マイクに向かうのでした・・・
「只今より、新郎新婦、ご入場です♪~」