2011年10月26日水曜日

成りきる

子供の時から
芝居を観るのが好き♡

いろんな場所、時代、シチュエーション、
人物(時には動物とか妖怪とかが登場することもあるけど・・・)e.t.c.と遭遇するべく
その数時間
劇場ごと、

そう!ホント私も乗せて丸ごとよ!
時間と空間を超えてワープするから
想像力をかき立てられて
面白いんだろうなぁ。



そして
やっぱり季節柄でしょうか・・・
秋から冬にかけて
イイお芝居が掛かりますね~

真夏より心なしか気持ちも落ち着いて
舞台観賞できるものね。

10,000円前後のチケット・・・
お財布には

ちと、痛いっ!けど
観られずにはいられない~♪
心ソソラレル♡舞台がメジロ押し!!

例えば

午前中のクラスで教え終わって
急いで移動すれば
マチネの公演が観られる。
大体14:00開演。


一気に
ここ約ひと月の間に
5作を観劇。







選ぶポイントは

・脚本(題材)
・演出家
・キャスト
と、この3点が重要。

どんな良い戯曲でも
演出家次第で味付けが変わっちゃう・・・
演出家の力は大きい。


一応、5作のラインナップを・・・どうぞ~!

「身毒丸」 演出/蜷川幸雄 主演/大竹しのぶ  矢野聖人「アントニーとクレオパトラ」 演出/蜷川幸雄 主演/吉田鋼太郎 安蘭けい「想い出のカルテット」 演出/高橋昌也 主演/黒柳徹子
「ピアフ」 演出/栗山民也 主演/大竹しのぶ
「猟銃」 演出/フランソワ・ジラール 主演/中谷美紀

どの作品もそれぞれに良さがあり、難もあり・・・
でも、総じて
日常ではなかなかクリアに働かない脳細胞が刺激され
心も体も確実に元気になり
作品を観るBefore and Afterたるや
その違いは計り知れないのだ!

10,000円の人生の授業料・・・と思えば
高い買い物じゃ~ないな。うんうん。


この度2011年度の文化功労者に選ばれた
俳優の大滝秀治さん。
御年86!

以前おっしゃっていた言葉が脳裏をよぎる。

「役作りとは
浸る(ひたる)
耽る(ふける・・・夢中になる)
籠める(こめる・・・そそぎこむ)こと。
そうして初めて演技が滲み出る」

感じ入ります!

そして・・・
深く心に刻みますっ!


そう・・・
終わりのない道だもの。。。
含蓄のあるお言葉に
恐れ入りました!!!

2011年10月8日土曜日

C(セー)



浜離宮朝日ホール。

響きのよいホールで
デリケートなppまで
聴衆に伝えることが出来るので
歌っていても無理がなくて
とっても気持ちいい!


第70回公演に続き
今回の第77回公演でも

ここで演奏出来て幸せ♡

今日は
所属するコンセール・Cの

創立50周年記念演奏会。
公演回数にすると丁度77回目になるのか。


日本の歌・フランスの歌
のタイトル通り

歌曲から、オペラまで
総勢47名?!
14:00開演で終演したのが

なななんと~18:30回ってたね。
出演者も楽屋で大騒ぎ~♪
だったけれど
お客様も
「お疲れ様・・・」。
聴く方も体力勝負だよ、これは。

でも
最初から最後まで

聴いて下さった方は
珍しいレアなフランスものを
こんなにテンコ盛り!!で鑑賞出来て

一日の演奏会では
なかなか出来ない体験をされたと思うよ~
驚異のプログラミング!!!
(でも、やっぱりお疲れ様なのだ。。。

お出掛け下さった皆様、感謝です・・・)

私はフランス歌曲の中から

ドビュッシーの「忘れられし小唄」という作品集より2曲
「Chevaux de bois 木馬」と
「Green 緑」を歌いました。

ヴェルレーヌの詩。
言葉遊び風でテンポの速い前者と
若々しい詩の内容で
演奏に躍動感や瑞々しさが求められる後者。

ドビュッシーって
詩に忠実に曲作りをする人なんだよね。

苦労しました・・・
言葉のイントネーションと
音の高低や強弱のヴァランスを取るのが
すご~く難しい・・・

特に

ppや段々小さく弱く表現すべきディミヌエンド>が
今まで以上に勉強のし甲斐があったなぁ。

このホールに合った歌い方もあるんだよね。

ステージに立って学ぶこと、多し!

コンセール・CのCって?
良く聞かれる。

プログラムに主宰者でいらっしゃる我が恩師
中村浩子先生も書いていらっしゃるけれど
創立50年を記念して
お教えしちゃお~

Cの持つ意味とは・・・
じゃじゃじゃ~ん♪
勿論まずは「Chant(歌)」のC
そして「Chercheur(探究者)」・・・これって
凄く重要な要素。
歌や音楽に限らず、人生の何事においても!
続いて「Charme(魅力)」、これ、欲しいっ!
人間として、女性として。
そこからその人の表現者としての
声の魅力に繋がっていくんだなぁ~きっと。
「Chic(シック)」・・・粋で、上品で、あか抜けてる、、、
う~ん・・・到達できるのかしら、、、生きてる間に、、、

ひと文字「C」といっても
奥が深~い
の。


どこまでこの「C」と
向き合い、己のものにしていかれるか。
なが~い道のりだわぁ・・・ふ~