2010年5月24日月曜日

祈りの空間

かつてこの辺りはオシャレな邸宅が建ち並ぶ
風光明媚な
東京随一の山の手の住宅街だったんですよね~
今はオフィスビルが立ち並び
当時とは
かなり様相が変わってしまったようですが・・・
でも今でも

ちょっと道を変えて
気分も新たに?!散策してみれば
かつての面影を感じることが出来るかもしれませんよ~

千代田区三番町。

大通りからひとつ横の道に入り
長~い石の塀に沿って歩くこと数分。


ありました、ありました~

表札をご覧あれ!
「駐日ローマ法王庁大使館」。




古き良き時代の建物そのままに
何ともレトロで格式のある佇まい。

門から建物の入り口までもどなたかの御屋敷を訪問するかのような
「お宅探訪~」的ウキウキ感が・・・


気分が盛り上がるなぁ♪



御存知の方もいらっしゃるでしょう。

ここはカトリック教会の総本山、
ヴァチカン市国の
日本での大使館ですね、はい。

ヴァチカン市国は
イタリア、ローマにある、
世界最小の主権国家。


イタリアへ旅行にいらっしゃる方は
立ち寄られる方も多いのでは?

ヴァチカン宮殿内のシスティーナ礼拝堂。
ミケランジェロの大天井画、最後の審判はあまりにも有名ですよね。
ご覧になりましたか?

さてさて
そのヴァチカンの大使館を
なぜに訪問したか・・・と言いますと!
大使館内の礼拝堂(聖堂)が
60年ぶりに改装され

一般(関係者)にお披露目になったからなので~す。



4月に完成お披露目があり、
そのあと、新緑のシーズンになって
いざ! 私も行って参りましたッ。

聖堂(礼拝堂)に一歩足を踏み入れると

柔らかい光に包まれ
心が穏やかになるのが分かるの。





白を基調にした内装。
正面にキリストの生涯が描かれたレリーフが。

そして
祭壇の下には
12使途のミニブロンズ像が並び



左の壁面には
十字架の道行(キリストの受難のあり様)が
キャンバス地に描かれている。
その線が自由で躍動感があって
作者の息遣いさえ感じるのです。


改装を手掛けたのは

イタリア人の建築家とか。

流石・・・


祈りの場を
あえて特別なもの、とはせず

自然体で、
ありのままの、普段のままの自分でいられる空間として
造ったのではないかな、ってね、

そんな印象を持ちました。

心を静め
天地創造の神と向き合う場。
自分の心と対話をする空間。

この聖堂はまさに

その日常の中での
豊かな時間を生み出すに
相応しい場所だったのです。



生まれた時から

意識しなくても
くらしに、風習に、文化に
宗教がさり気なく
しかし 深く関わっているヨーロッパの人ならではの
建物の造り 内装や照明 色遣いだな~と
納得し、同時に感心してしまったよん。

空や海をイメージするスカイブルー
そして
地を彷彿させる深い茶色の壁面の色調。

白く輝く光に包まれ
あたかも
広々とした大自然の中で
心を解き放って
自分を見つめているよう。


私にとって「祈り」とは・・・

今自分が在ることへの感謝と
私を より良い形で
あなたの道具となれるように
導いて下さい

と父である神に願うこと。

そして
自分の胸のうちを
包み隠さず?!さらけ出せる場所こそが
心地よい祈りの空間
と言えるのかもしれないなぁ。

ちなみに
我が家では
必要以上にリラックスしちゃうけど(へへへ苦笑い)
かなり邪念の多いスペース=私の部屋が
この「祈りの空間」なんだよねッ。。。

.そんな場所で
大丈夫なんかい?!
心と向き合えるんかい???

って
鋭い突っ込みが聞こえてきそうですがッ。
どんな空間であっても
結局は
形・スタイルじゃない!
心、心~!!!
その人の
心の在りよう!!!

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