2009年10月7日水曜日

日本語

歌の師匠である
中村 浩子先生が代表を務めていらっしゃる歌い手の会
コンセール・Cのコンサートが
都内のシビックホールで開かれた。










コンセール・Cは
フランス音楽を中心に活動をするグループだが
日本歌曲の演奏会も折々にシリーズで開催している。

今回のコンサートは
コンセール・Cとしては第74回、
その中で日本歌曲のシリーズ演奏会としては
第19回目を迎えることとなる。


その歴史たるや・・・
メンバーも日本のフランス音楽のジャンルで活躍される方々が名を連ねる。

毎回意欲的な内容で
実験的だったり、珍しいプログラムの演奏会が多く
オペラなどは、日本初演のフランス物を紹介することもあり
フランス音楽に興味のある聴衆の方々から支持を頂いている。

本日のタイトルは
ズバリ!「和歌を歌う」。










様々な邦人作曲家の作品を取り上げ、
和のムード満載で行われた。


私もメンバーの一人として

今日は裏方のスタッフとしてお手伝い♡


19:00開演までの準備や
開演からの影アナウンスなどを担当。


出演者はみんな和装に身を包み
日舞を交えての演奏もあり
普段とは勝手の違う演奏スタイル。

私も後半は客席で聴くことが出来た。

300人ちょっと入る会場。

歌い手の声は、ホールに良く響き
音量的には全く問題なく客席に届く。

ただ、ここで日本語の難しさを改めて感じることに・・・

声の響きと日本語の発音の関係って
私も自分で歌っていて いつも気になる点。
日本語の子音の扱いの難しさを痛感する。

人の演奏を聴いていると
それが、更にはっきりと分かるの。

声はとても美しいのに
言葉が明瞭に伝わらない、ということがあるのね。

言葉を響かせる場所にも気を配らなければならないし
きちんとしたポジションを保ちつつ
日本語をしっかり捕えて
前に響きが持って行かなければならないし・・・
声帯、喉の位置も関係してくるし・・・
あ~大変だ~

客観的に様々な演奏を聴くと
自分の演奏と重ね合わせて
普段思い巡らしている疑問や
自身の問題点が浮かび上がってくるので
ハッとさせられることが多く
月並みだが
とっても勉強になる。

それに、素直に
この曲素敵だな~♡とか
自分でも歌ってみたいなぁ、など
ごくごくシンプルで自然な感想も持てて
発見と共に「一観客」にもなれるこの瞬間は貴重♪

台風接近、の最中だったけれど
内容の濃い演奏会に
ご来場のお客様は満足気で
楽屋のみんなの表情も、
演奏を通して自分の表現が出来た充実感で満たされていた。

自分の国の言葉を
きちんと魅力的に伝えられる歌い手になりたいな・・・
当然のことなんだけれど、
これが猛烈!!難しいんだなぁ~
でも、しゃべりの仕事もしていることだし
これは、何とかクリアな日本語の語りの発声と
結びつけることは出来なくもないかも・・・
むむむ
俄然、やる気になってきたぁ~
きたぁぁぁぁぁぁ~~~~~(古いか・・・)

私にとっても意義深い演奏会となった♪
Tryあるのみ~

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