2009年7月31日金曜日

Holyな空間


京都駅から山陰線 特急はしだて号に乗り、
宮津まで約2時間30分のぶらり旅。

いや!ただのぶらり・・・ではない~

宮津、といえば 日本三景のひとつ、「天橋立」で有名な地。


勿論そちらにも行くつもりだけれど、


第一の目的は
かつて鎌倉でお世話になったK.M 神父様を訪ねて


カトリック宮津教会へ行くこと。





駅で出迎えをして下さった神父様の車で、一路教会へ~

日本で2番目に古い教会が ここカトリック宮津教会。

明治時代に建てられたんですって~


すっごいな。





ロマネスク様式かぁ・・・
天井の丸みは、当時 船大工が設計図もなく フランス人の神父様に
指導されるがままに造ったんだとか。

造りは勿論フランス式。


でも、聖堂内は、畳敷きとステンドグラスが共存する和洋折衷の不思議な空間・・・


その透かしの細工が施された繊細なステンドグラスは、
色合いから、そのデザインまで、その美しさに目を奪われる。




フランスから取り寄せたステンドグラスだそうで
割れたり壊れたりしても、
現在では、フランス現地にも
作り手の職人さんがいなくて同じものは作れない、
とのこと。



大切に保存しなければいけないな~(本来 撮影禁止のところ、神父様にOKを頂きご紹介してます♡)



今も日曜にはミサがあげられ、信者の方々が集う。
祈りの場に相応しい どこか懐かしいような、素朴さもある佇まい。

和洋折衷であることが、良い味わいを出してるんだな~♪
海外から訪れる観光客が、すべて木造のこの教会の構造・作りに驚くとか。

分かる気がする・・・


明治の時代に、日本人がひとつひとつ手作りで
教えられるがままに造ったんでしょ~?

きっと、手がかりは、フランスから取り寄せた写真とか、描いてもらった絵くらい・・・ でよ~!!

その器用さ、模倣の巧さに感心するんだと思うなぁ~みんな。


ゆっくり聖堂内を見回して、ただただ建てられた当時のことを想像・・・う~ん
お口あんぐり、、、だよ。

それくらい、一見の価値がある建物。

ステンドグラスからの柔らかい光がやさしく包み込んでくれる安らぎの時。


心洗われちゃうなぁ~♡

2009年7月30日木曜日

京都滞在中~
南禅寺まで、夕方までの時間、ちょっと散歩に・・・と
洛東エリアまで足を延ばしてきました。



ここは臨済宗のお寺なのね。
禅寺としては、京都五山、鎌倉五山より格式の高いお寺。
日本の禅寺では、一番格の高いお寺だとか・・・


広々とした境内に、鎌倉のお寺とは又違う趣き、
スケールを感じる。




緑が濃くて、木陰が多い。
暑さを忘れるよ、フ~



ここに来たら、やっぱり「水路閣」は外せない~
明治時代に造られたんだから、
その当時はかなりモダンな水路だったことでしょう。
今でこそ、赤レンガもいい感じで色あせてレトロ感が出ているけど、出来た当初は、この赤がかなりキツかったらしい。
お寺の中にいきなり西洋風建築物でしょ~?
由緒正しく歴史あるお寺の中に
良く造ったものだわ。
北鎌倉の円覚寺の境内に、
横須賀線の線路を引いちゃった(建設当時は軍用かな)・・
のと同じくらいのインパクトですぅ。

水路閣の上に登ると、下で見上げている時より、
気温が2、3度低い気がする。
水が水路の中を勢い良く流れて、
風が起こるからかな~?
水のそばって、ホント涼しい~
マイナスイオン、マイナスイオン♪
思いっきり浴びちゃう~♪
琵琶湖疎水・・・
琵琶湖の湖水を京都市内に引き入れる為
造られたんですよね。
明治政府も、随分お金を掛けて工事したらしい。
当時はお寺の中に水路とは何事かぁ~!!と
世間からは かなりのお叱りがあったみたい。
(今でも反応は同じかな・・・当然怒っちゃうか!)





それでも、一歴史的建造物として見ると、
この周りの情景にマッチして
今となっては、確実に京都の名所のひとつ。
              
水路の上に立って流れる水の涼を感じつつ 、
時の流れの中で変わっていくものと
ズッと変わらず其処に流れ続ける水の豊かさ、有難さ
静かな存在感、とでも言うのかな、、、
を感じる。




日々 時間に追われてあまり考えないことが、
「涼」のお陰で頭や心に浮かんでくる。
流石~普段血の気の多い私でさえ Coolにさせてくれるのねっ!
よしよし 暫し心も体もCool dawn~

2009年7月29日水曜日

交際交流


京都市立美術館で開催されている「8.15国際平和美術展」へ洋画家である母が出展している関係で、
29日~31日まで両親と共に京都を訪れた。


今年の夏はリサイタルを控えているので、まとまった夏休みはこの時だけ・・・とばかり、2泊3日の旅を満喫した。

何回かに分けて その旅の様子をお伝えしたい♪

この国際展はそのタイトル通り、国際平和のため、毎回テーマを決めて開催されている。

今回はカンボジアのプノンペンに美術館を建設する、という目的のもと、展覧会が開かれた。
プノンペンには美術大学があるにも関わらず、そこの学生たちが作品を発表するスペースがない。
それどころか、カンボジアのプロのアーティストたちの作品を展示する美術館がないのだ。

そこで 日本の有志の美術家たちが、資金面を含め、
カンボジア政府へ美術館建設を 申し出
建物を寄贈することになった。

京都の会場には、既に6月から現地プノンペンで建設が始まっている美術館の完成予定模型や工事の様子を解説したパネルなどが展示されていた。

美術館は美術大学に併設されるとのこと。


また、建物のデザインも周りの環境に溶け込み、自然との調和にも配慮され、モダンながら違和感なく気持ち良く利用出来そう♪

現地での期待はかなり大きいようだし、11月の完成が待ち遠しいな。


京都の会場には、
邦人作家の作品と共に、
カンボジアの古典芸能の紹介や美術作品も展示され
日本ーカンボジアの文化交流の場ともなっていた。

カンボジアの有名な 影絵を用いるお芝居の人形たちも並べられ、実際に私たちも人形を動かして
その影絵を体験できる。

カンボジア、、、というと、ポル・ポトの時代の内戦の悲惨な様子や、地雷がまだ多く地中に埋まっている、、、など
私の中では陰のイメージが強いが、

これを機会に
同じアジアの国として、今まで知らなかったプラスの部分にも もっと関心を持ちたいなぁ、と思った。

今回の京都旅行は、異文化へのアプローチ?!からスタートしたのだ。

2009年7月22日水曜日

支え

約1か月先に控えるリサイタルの打ち合わせのため
会場となる「横浜みなとみらいホール」へ。


みなとみらい駅サイドからのエントランスはこんな感じ♪

東横線から乗り入れのみなとみらい線が開通して
なんと便利になったことか。

みなとみらい駅から長~いエスカレーターで上がればホールはもうすぐ。


大ホール、小ホールとあるけれど、私が8月30日に行うリサイタルの会場は小ホールの方。
エントランスを入って大ホールに行く手前、ホールのショップ右手にあるエレベーターで5Fへ。
当日は受付となる階から、更にエスカレーターで1階上がっていくと、そこがホール。




以前歌った時、響きがかなりあるホールだと感じたけれど、お客様が入ると また印象が微妙に変わるので、結局は本番にならないと分からないの(私の場合・・・とほほ)

今日もカラの状態で音をチェックするので、気持ちいい位 良く響く響く~♡
やっほ~アルプス状態(ちょっとオーバーかな?!)

これで本番はまた違うんだから、困っちゃう。


もともとアコースティックなホールなので、クラシック専用のところ
私のコンサートは 毎回第2部はしゃべりを入れるマイク使用の内容。
今回は、特にPA(放送設備)が大変そう・・・
ただでさえ響きがあるホール。
そこにマイクを使う、となると・・・・

もうこれは、いつも専属にオペレーターをして下さるMr.Sの腕とセンスに任せるしかないッ。
Mr.頼みます~(合掌)


実際のリハーサルは8月にあるけれど
折角ホール内にいるわけだし、、、ということで
舞台上で場当たりをしたり、広さを確かめたりと、
ホールの空気や、自身舞台に立つ感覚を記憶する。


ホールのスタッフの皆さんは とても親切で感じがいい♡


ほんと 私一人では何も出来ない。
沢山の人に支えられてのステージ。


自分の中の表現のイメージが段々と形になっていくとき、
そこに携わっている多くの人の存在の有難さに感謝せずにはいられない。


良い舞台にしようと
あらためて、身の引き締まる思いがした。

2009年7月16日木曜日

極上の時間

梅雨明けしましたねぇ~となれば 気分は一気に夏!!・・・とその前に・・・

私、、、実は気象庁を疑ってました。。。
あんまり今年の梅雨を呆気なく感じたもので、、、
「梅雨明けしたって発表しちゃって大丈夫なの~???」って。
ドンヨリした日が再びやって来るんじゃないかなって。。。ごめんなさい。。。間違ってました。
やっぱりあなた(気象庁)は正しかった。。。疑って申し訳ないッ!!!

毎日、暑い暑い~本物の夏だぁ。 ←ぬぬ・・・ここ数日(7月22.3日)はちょっと梅雨っぽいけど~



夏好きの私としては、俄然気分いい~♪
殊に日暮れ時がいいんですよね。

日中の暑さが少しおさまって、そこに程よい風が吹けば最高♡
冷えたビールか白ワインかなんか差し出されたら、小躍りしちゃうね、確実に。

・・・ということで、夕方友人の車で久々に葉山の「Ottimo」へ行って、その「小躍り」をしてきましたッ。

海に面した窓際は特等席。
こんな贅沢な空間はない。

陽が傾くごとに、一刻一刻と空と海が表情を様々に変えて
本当にいいお芝居をしてくれるの。
眺めているだけで時間が経つのを忘れてしまうほど、、、飽きない。


運転手をしてくれた友人は
ノン・アルコールのドリンクで、、、ごめんね。

私は、思いっきりアルコール浴びました。

あ~夏最高~!!!



2009年7月12日日曜日

太陽のめぐみ

                                       日曜日のディナーは、普段より時間的にも気分的にも 余裕があるので、仕度の段階から楽しみながら過ごすことが多い。

家族揃って ゆっくり、まったり、程よくアルコールなんかも飲みながら、時間を掛けて頂くので、メインに行きつくまでの前菜に凝ることもしばしば。

今日は 昨日ハーブなどの輸入食材を扱う知人から  イタリア産の珍しいトマトを頂いたので、それを料理することにした。

夏野菜、今まさに旬の食材らしく、見るからにリコピンが一杯詰まってて、味が濃くて、美味しそう!
その色の何て鮮やかなこと!!! ピカピカ光ってる・・・
ほんと綺麗♡

それもそのはず、名前が「Rossa rossa」ですもの。
真っ赤赤ッ~とでも訳したらいいのかな?


また形もかわいいんだなぁ~
コロンとしたお花みたい。



親切にも、知人がお薦めレシピまで付けてくれてた♪ ありがたい~
なになに? 中に詰め物をして焼いて食するらしい。。。
生で食べるより、火を入れた方が甘味が増すのかぁ・・・なるほど。


中身は、マカロニを茹でて、玉ねぎとカリカリにしたベーコンと一緒にマヨネーズであえたものを詰める。
トマトの中身をくり抜き、器になったところに入れて、あとは粉チーズとバジルを刻んで 上からパラパラとかけ、オーブンで焼いてグラタンに。
200度で7分位かな。


う~ん、、、バジルのいい香り♪
我が家で育てているバジルが大活躍。

これは、絶対ワインと合うッ!!

粉チーズも程よく溶け、香ばしさも出て
大正解!!!
間違いないっ。

見た目もかなりのインパクト。


一口食べた瞬間、、、思った通りのトマト本来の甘みと濃厚さ。
素朴でありながら、どこか自己主張のある、、、と言ったらいいのかな、、、
ある意味野性的な味。


まさに、お陽さまの香りがする 
天然の恵みに満ちた味。
季節の食材は、その時に食するのが一番!
体が喜んでいるのがよ~く分かる。

・・・・いやぁ~困っちゃうなぁ・・・今夜もワインが進んじゃうよ~♪

2009年7月10日金曜日

Heart to heart

江ノ電 由比ヶ浜駅近く、住宅街の中にあるペパーミントグリーンの可愛らしい一軒家。
ここがコミュニティー放送局「Kamakura FM」のスタジオ。

「Heart to heart」の局のキャッチコピーそのままに ラジオの周波数を82.8(ハート・トゥ・ハート)MHzに合わせると、鎌倉の街の最新情報から、Jazz、ハワイアン、ラテンミュージックe.t.c.の様々なジャンルの音楽番組が楽しめる。

その数ある番組の中に、10年以上続く長寿番組が!

番組タイトルは「クラシック音楽への誘い♪」。

毎週水曜日夜21:00~22:28(再放送:日曜日朝8:00~9:28)になると、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番「春」のテーマ曲と共に、パーソナリティー金子由香里さんの落ち着いた声がラジオからゆったりと聞こえてくる。

鎌倉での演奏会や、鎌倉出身の音楽家のコンサートの模様を流してくれる、ここ鎌倉では知る人ぞ知るクラシック専門の音楽番組。

昨年の初夏に一度出演させて頂いたけれど、今日再びスタジオにお邪魔しての2度目の収録となった。

今回は先日行ったサロンコンサート、Concert au Salon d'espoir Vol.12のプログラムの中から数曲と、6月1日に初リリースしたCD「画家の仕事」全曲をかけて頂き、各々、サロンでの様子や、CD制作のエピソードを由香里さんとトークをしながらご紹介した。

また、8月30日に横浜みなとみらいホール 小ホールで行うリサイタルのPRもさせて頂いちゃった♡
盛り沢山の内容でした~♪

綿密な打ち合わせがあるわけではないのに、曲間のトークがスムーズにいくのは、流石!10年以上番組を仕切っている由香里さんの力によるところが大。


こちらがリラックスして話しやすいように、穏やかに、そしてやわらかいトーンで聞いて下さるので、ゲストの私も自然体でいられる。

番組D、ミキサー担当の内田さんとの息も長年培ったあ・うんの呼吸。
ついつい、話が長くなって・・・・・す・す・すいません~(汗)
内田さん あとからの編集、よろしくお願いしま~す。


聞き上手は話し上手。
良く言われることだけど、語りの仕事もする私としては、人様の番組に出させて頂くと、様々な発見、気づきがあり 大いに勉強になる。


普段 聞き手、インタヴュアーの立場になることが多い日常の仕事では体験できない、相手・ゲストの気持ちを味わうことが出来る貴重な機会だから。

自分の言葉で 伝えたいことを的確に表現する、、、辿り着くまでには、まだまだ様々な修行?!が必要だなッ!!

ちなみに、放送は7月22日(水)21:00~22:28
予告しておきま~す・・・がッ!! この本放送を聞き逃しちゃった・・・という方も大丈夫~ご安心を。
再放送は7月26日(日)8:00~9:28
チャンスは2度!!(もれなく・・・のプレゼントはありません・・・)

ゲストとして出演させて頂いた村田の話っぷり~?!を お聞き頂けましたら幸い♪♪♪


周波数は勿論!ハート・トゥ・ハートよッ!!!

2009年7月7日火曜日

その気にさせて~

笹の葉さ~らさら♪

やっぱり曇っちゃいましたね、七夕・・・・
ほんと、晴れたことないもの。
私の記憶では、ここ5、6年は(もっとかも)見てないなぁ、天の川。

年に一度のことなんだから、せめて夜だけでも一瞬雲が切れて
天を仰げば うっすらでも天の川が見られる、、、といいんだけど・・・
なかなか、うまくいかないですね~
自然は、そう甘くないかッ!

梅雨の時期に再会しようとする彦星と織り姫も ど~かと思うけど・・・(彼らに時期選択の自由はないものね・・・暴言でした、ごめんなさい)



今の時期 鎌倉駅には、鶴岡八幡宮 七夕祭の大きな笹のお飾りが立てられ、私たちを迎えてくれる。

願い事が書かれた短冊も沢山括り付けられていて、ついつい人様の個人的願望?!を盗み見てしまうのは、神社で絵馬に書かれたコメントを何気なく目で追ってしまうのと、同じ心境でしょ~か。

非常に具体的なお願い事が多いので、リアルで笑えるし、切実感があって こりゃ~人事じゃないわ、と身につまされる内容の短冊も・・・思わず帰宅時に足を止めて読み入ってしまいました。。。

でも願い事って、実際に口に出したり、文章にして自分の言葉で表現した方が、実現に一歩近づけそう。

乱暴な言い方だけど、「言ったからには、やりましょ~や!!」的な有言実行魂???が、ムクムクっと湧き上がってくるの。

それに 「こうなりたい」「こうありたい自分」が少しは立体的に浮かび上がってくるような気がする、、、気だけかもしれないけどね、でも、この気って大切みたい。
知人で真剣にこの「気」について研究している人がいるくらい。

その気になるのが、こうありたい自分への近道かも?!

ん・・・・その気になって 私だったら 短冊に何て書くかなぁ?