2015年8月28日金曜日

2度の大戦を背景に咲く大輪の花


この夏は・・・
いや、この夏も!
疾風の如く 過ぎてしまった感が。
あーん
何か 夏らしいこと、したかなぁ・・・

と、思わず遠い目になりそうだけど 
8月 一番暑い時期に
稽古を重ね、迎えたコンサート。 

一人の女性にスポットを当て
彼女の人生を
音楽・語り・映像で浮彫にする
という趣向。

2012年
東日本大震災復興支援の
コンサートをきっかけにスタート。 

このスタイルでの開催は
一昨年のエディット・ピアフ
昨年のオードリー・ヘップバーン
に続く3回目。





今回のヒロインは
今年生誕100年を迎える
スウェーデン人女優
イングリッド・バーグマン。

多分彼女の出演作品の中で
皆さんが まず最初に
思い浮かぶのは
カサブランカじゃないかなぁ。
リハーサルでシュミレーション中
ハンフリー・ボガートと共演のね。

As time goes by
は有名だけど
その他は
ミュージカル映画に出ているワケでもないし
曲探しが大変だった。

でも
彼女の知られざる生き様を
紐解いて紐解いて・・・
脚本家が苦労し書き上げ
戦後70年に相応しい
メッセージ性のある
厚みのある良い台本に仕上がりました。

休憩のない80分の舞台。
これって
なかなか集中力のいることですのよ~
お~ほっほっほ!

出演者も
だけど
お客様もね。


 
ひとまず 集中!
 

良い緊張感が
持続できれば〇。
だってー
もう、幕が開いちゃったら
前に進むしか ないからね。











                                                           


本番の様子を
ざざざーっと
ご紹介。



バーグマンが生まれた1915年に作られた「ゴンドラの歌」からスタート


バーグマン関連の曲を
プログラミングするのに
一苦労。
そんな中
解説のナレーションのトーンに合わせて
ショパンなど
お耳馴染みの曲も織り交ぜて。

大橋葉月ちゃん しっとり弾いてます♡



バーグマンを見出した名プロデューサー セルズニックに扮する竹村淳くん




ピアニストの中澤美紀ちゃんも小芝居してます♡


バーグマンの出演作品の中から
「ジキル博士とハイド氏」

その後
ミュージカルになった
フランク・ワイルドホーン作のナンバーから。





ジキル博士が歌う「時は来た」えぇ曲や~♫



ジキル博士の婚約者 エマの「あれは夢」 バーグマンが演じた役ね 



ちなみに
映画での 役名は
アイビー




今度は ハイド氏の相手役 ルーシー「あたしは誰」♪個人的に役としては こっちの方がスキ♡




ジキルからハイドへ 変身~



ジキルとハイドが対決してまーす!



単純な2役じゃなくて 
一人の人間の中に潜む
善と悪を歌い演じ分けるって
難しくもあり
やり甲斐もある・・・よね?
淳くん!

熱演です。 

で!
ミュージカルのコーナー?!
が終わり
皆さんの記憶に一番残っている作品
「カサブランカ」から 
時の過ぎゆくままに。
 

こういう曲って 難しい。軽やかに小粋に歌いたいのに・・・ぶつぶつ。。。


それでも
果敢に挑む われら。



なんとか それらしく なってないか?


「ガス灯」 グノーの楽譜が重要な意味を持つ
そのグノー
そして
戦後70年にちなんで
平和を祈る意味合いも込めて
アヴェ・マリア♫


「聖メリーの鐘」 ビング・クロスビーが歌って当時ヒットした曲


間でナレーションを挟んで進行


ユル・ブリンナーと共演 2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞した「追想」から アナスタシア






「さよならをもう一度」 ブラームスはお好き♡By美紀ちゃん




またまた出ましたぁ~ミスター セルズニック



葉月ちゃんの世界 「オリエント急行殺人事件」



コンサートのトリは美紀ちゃん 「秋のソナタ」「別離」にちなんで ショパンのワルツ「別れ」


少女時代
オペラ歌手を目指していた
バーグマン。

演じた役も
ピアニスト役が多く
吹き替えなし
彼女自身の演奏場面もあったとか。

生い立ちや
バックボーンを
知れば知るほど
彼女の多彩な魅力に
惹きこまれる。



自分に正直に しなやかに 逞しく生きたバーグマン


出演者 勢揃い





最後は
会場の皆さんとご一緒に
1948年の作品「凱旋門」にちなみ
凱旋門から2Kに亘って
延びる通りのことを歌った
そのもの ズバリ!
オーシャンゼリゼ♫










終演後のロビーでは 東日本大震災復興支援の募金へご協力を頂きました



感想を 直接うかがえる 嬉しい瞬間



有難うございました!


お陰さまで
無事終演を迎え
募金は
68,350円のご協力を頂き
カトリック雪ノ下教会に
お届けしました。

感謝申し上げます。


このコンサートは
テーマを決め
演奏するだけではない
様々な試みを取り入れた
ユニークなスタイル。
そこに拘って
毎年継続して行うことに
意味があると思うの。

来年は
一体
誰にスポットが当たるのかしらん?

人の人生
生き方から
感じ学ぶこと
そして
自分が生きる上で
ヒントを貰うことって
あると思う。

まだまだ
魅力的な先人がいるはず!

To be continued♪



次回もお楽しみに~♪

Photo:H.Jyo/K.Oguri