2011年5月15日日曜日

変化

使用前→使用後・・・みたいな変わりっぷりって
無条件に興奮しますよね。

その変わり方が劇的な程
そこに立ち合う側のテンションも上がる↑し、
魔法に掛けられたような驚きと感動があって
ひたすら楽しい♡じゃないですか~♪
良い方向に変わるんだったら尚更のこと。

そんな人の変わる様を・・・
つまり
使用前、使用後、いや、この場合

いじられ前、いじられ後、と言った方がいいのかな?!
の現場?!に行って参りました。

公開レッスンっていうと
なんか「まな板の鯉」状態の受講者を取り巻き
聴講者も含め
妙な緊張感が漂う場
っていうイメージがあるけれど
と~んでもなく楽しくて居心地の良い
公開レッスンもあるんですよ~

私のリサイタルを含め
色々な音楽シーンで
曲をアレンジして下さり

ピアニストとしても共演して下さる斎藤友子さん。
彼女が11年前に出版した
ジャズピアノ曲集「Back to Bach」の公開レッスンが正に
その魔法の現場。




なにしろ作品の編曲者ご本人に
直にレッスンをして頂けるなんて、、、
な~んて贅沢な体験なんざんしょ~

やっぱり作者ご本人からのアドヴァイスは
適格だし、説得力があるわけよ。
そして、「劇的な変化」にも繋がるダイレクトな言葉を
直接うかがうことが出来るのよ~もぉ・・・有難いの一言。


それに、
これは友子さんのお人柄による所「大」だけれど
レッスンの場が ほんわか あったかいの。
緊張感は・・・まるで無いね。

彼女の言葉の選び方
曲のイメージや演奏スタイルを
伝えようとする表現が実にユニーク
且つ、分かりやすい。

たとえば・・・
「カンタータ第147番~主よ、人の望みの喜びよ」
のイントロ部分の友子さんのイメージは
なななんと~N.Y.のダウンタウンかなんかで
スイングしてる黒人?!ですよぉ~!!え~!!!

「フルートとチェンバロのためのソナタ第2番~シチリアーナ」
の前奏部分に至っては
土人(放送禁止用語ですが・・・この際お許しを)が森の奥で叩いてる太鼓のイメージですってよっ!!

どうなってんだ、Bach?!
どうなっちゃうんだ、Bach?!

彼女の曲に対するイメージの言葉を聞いて
一瞬、クラっとするけれど
でも、そのアドヴァイスが受講者にちゃんと伝わると
どんピシャリで、小気味よく洗練された
JazzBachに変わっていくんだよね~
いや~鮮やかな変わりっぷりでしたわ(パチパチ拍手)

作曲する人の頭の中って
こういうイメージ・・・画像や色彩が具体的に浮かんで
それで、こういう曲になるんだぁ~って
すご~く納得しちゃった。

それに
歌をする人間にとっても
共感できる部分が大いにあったね。

「イントロでその曲の世界観を出す」とか
「息を感じる・・・」
「それぞれの調や拍子が持つイメージを描く」
「長いフレーズで、自分がどれだけおしゃべり出来るか」
「全部の音を一生懸命奏でるのではなく、メリハリを付けて演奏する
(要するに抜く時は思いっきり抜いていいんだよね)」
などなど・・・
たくさ~んの胸に響くキラキラした言葉を頂いた感じ♡

友子マジック
♪に掛けられ数分で変貌を遂げる
受講者の姿(友子アドヴァイス使用前使用後)を
まじかで体感出来て
エクサイティング♡

私自身の頭の中も
揺さぶられ
いくつもの新しいひらめきを頂きました。

変わるって
違う自分に出会えるから
刺激的なんだよね。

いや~
村田も
これから
まだまだ、変わりまっせ~♪

※ちなみに「Back to Bach」は http://www.schwester.jp/data1/s_order.htm から
ご購入頂けますよ~

2011年5月10日火曜日

励む

GWが嵐のように過ぎ
日常が戻って参りました~おかえり~♪

いよいよ7/10まで
2か月かぁ・・・

あっ、ちなみに7/10は
6回目になる私のリサイタルの日ね♡


コンサートへ向けてやらなければいけない事は
い~っぱい、あるんだけれど
その中で
目標に向けて邁進する気持ちを持続させて

プログラムの完成度をどれだけ高められるか・・・
ここが一番重要だと思うのよ。


第1部で演奏するフランス歌曲 8曲に
今 向き合ってますの・・・猛烈に♡


今回のリサイタルのテーマは
「四季・時・人生」。
その中で前半はクラシックOnly。

「春夏秋冬」「朝と夕」を題材にした
フランス歌曲にスポットを当てるの。




作家たちの年代も時代の古い順に
春を担当するのがグノー
夏はショーソン
秋がフォーレ

そして冬で締めくくるのがドビュッシー。
見事にちゃんと年齢順に並んでくれましたぁ。




朝と夕は

フランス歌曲、といったらこのお二人・・・
フォーレとドビュッシーが描く
朝(あけぼの)と夕(夕暮れ)を2曲づつチョイス。

時代としては

かなりの部分が重なり合ってる二人だけれど
作風は全然違うのよね。
同じ詩に二人が曲を付けてる作品もあるけれど
全く別のテイストになってる。
面白い程、詩の捉え方が違う。

フォーレはフランス歌曲の王様だけあって
歌い手のことを考えて曲作りをしていると思う。
故意ではなく感性でメロディーを付けていたのだとすれば
それは天性のもの。

詩と旋律の自然な関係を
感覚で分かってた人なんだ、きっと。

一方ドビュッシーは
やっぱり彼自身がピアニストなんだよね。
歌曲でかなり、冒険をしてくれてます。
アクロバティックで、
歌い手にとっては
エネルギーのいる音の進行もあるけれど
遊び心も大いにあって
表現するのが実に楽しい♪
歌曲なのに、芝居っ気も出せるしね・・・って
出しすぎちゃいけないんだけど、さじ加減が難しい。

ひとつひとつの作品に
どれだけ愛情を込められるかが
実際に自分の体を通して
立体的に作者の思いを
聴衆に伝えることが出来るかの
キーポイントだと思う。

ストイックに

でも柔軟性も持って
音楽と向き合う。

これって
なかなか、心地いいものですよ~♪