被災地のことを思うと
外食をしたり、ショッピングをしたり・・・
なんて気持ちは
薄れてしまっている。
私だけでなく
友人達も同じ。
何年かぶりに会って
久々、Dinnerでもしようよ!と
何カ月も前から楽しみにしていた約束の日も
キャンセルにしちゃった・・・
なんか後ろめたい気持ちになるからかな。
コンサートやイヴェントも
軒並みキャンセルや延期。
確かに、この世の中の状況で
心から楽しめない、って誰でも思うものね。
それに、安全面や電力のこともあるし・・・ね。
震災のあった次の日、
予定されていた結婚式は延期になり
勿論仕事はキャンセル。
当分、この繰り返しかな・・・と
半ば諦めモードだったけれど
震災から2週間経った今日
予定通り一組のカップルが
めでたく♡結婚式を挙げられました。

お寺でのお式と披露宴は
古都鎌倉ならではの趣と風格があり
司会を務める私も
気持ちまで凛と引き締まり背筋の伸びる思い。

・・・とは言っても
ご親族、親しいご友人との披露宴は
終始和やかで、暖かな雰囲気と
新郎新婦の幸せなオーラが辺りを包み込むような
素敵な時間と空間でした。

計画停電も心配だったけれど、実施されなかったし
ホント良かった。
新郎が謝辞の中で言われた言葉が心に響く。
このような状況の中で
結婚式を挙げられることへの
感謝の気持ちは
感謝の度合いが通常とは違うように思えた。
普段何気なく過ごしている日常が
これ程有難く、恵まれている、
と思わずにはいられないこの2週間。
感謝の言葉の重みも
自然と深まって聞こえてくる。
みんなが実感していることだもの
なおさら。
何か、ここのところ
心から喜んだり楽しんだりする気分から
遠ざかっていたけれど
今だからこそ
ひとつひとつの出来事
その時々、一瞬一瞬に向き合って
しっかり喜びや楽しみ、プラスの記憶を
心に刻んでもいいんじゃないのかなぁって
思えてきた。
だって
そういう体験があるからこそ
今ある自分への有り難味を痛感し、
当たり前、なんてことは一つもない
すべては、与えられた恵みなんだって
思えるから。