2010年4月12日月曜日

日本の心

今年は寒暖の差が激しいせいか・・・
いや
そのお陰、と言った方がいいのかな?
桜が保(も)ってますね。

鎌倉祭が始まり

街中 大騒ぎ~ですわ~。


その賑わいを横目に
私は地元から脱出!!
帰宅の途につく観光客の皆さんより
ひと足もふた足も先に移動するのが賢明な策。


今日は

日本人を満喫?!して参りますわよ~
向かうは
千駄ヶ谷にある
「国立能楽堂」。

知人が出演する会へ
行って参りましたッ!

お能は
学生時代に何回か母と行ったことはあるものの
ほとんど初心者ですの・・・
それも今回は久々・・・
どんな観賞になるのでしょうか。

まだまだ桜が楽しめる
お花見日和♡

いいお天気で
スプリングコートさえ
早歩きをすると
羽織っているのが暑いくらい。

空気もどことなく
瑞々しく 
若葉の香りさえ感じる
気持のよい日曜日♪
これから 益々爽やかな

いいシーズンになりますね~

能楽堂の入口付近にも
桜が・・・
ハラハラと花びらの散る様も

風情があるなぁ~
なんたって
能楽堂をバックにしてだもの。

風流かな・・・
と呟きつつ いざ、入場~♪

「春黎会大会」との看板。
金春流の会ですよ~♪

お能は

鎌倉時代末期から
室町時代初めにかけてに完成した
日本の伝統的な舞台芸術のひとつですよね~





その流派は
地方の土着的な流れを含めると
様々あるようですが
軸になる流派は 
やはり 大和四座・・・
観世座、宝生座、金春座、金剛座 でしょうか。

観世流のお能の会へは 行ったことはあるけれど
金春流は 初めて。

和事の会は
長時間のことが多いのよね。

今日も10:30から始まってたのよ~ひぇ~

私は知人が登場するのが トリもトリ 
オオトリなので
15:30に到着。

少し早めに着いたので
ひと演目前の
狂言「清水」も
楽しませて頂いた。

身のこなしや 間合い
相手との呼吸や言葉のやり取りに
舞台で自分の身をさらす者として
勉強や参考になることが一杯♡

特に
間合いひとつが
お客さんの反応にも影響するので
この場の空気感を掴むことも
表現する上で大切なことなんだなぁ、と再認識。
思わず 演者の動きや呼吸に 見入ってしまった。

能楽堂は室内撮影禁止なので
画像がないのが残念だけど
想像してみてくださ~い(叫)

枝ぶりの見事な松が正面に描かれた
木のぬくもりと共に
凛とした独特の緊張感がある空間。

清められている・・・と言ったらいいのかな。
客席にいても
背筋が伸びるような
襟を正したくなる 
気持が静かになる場所。
 
・・・緊張するのとは 違う
穏やか・・・ともまた違うな。

私は 
静かに 集中する心持ちになれる場所
って思うな。

知人が出演した演目は 「安宅」。

歌舞伎の「勧進帳」で
御存知の方も多いでしょう。

義経 弁慶が登場する
安宅の関、でのやり取り。

まずは
お能独特の動きに
目が行く。

様式美 
と言ったらいいのでしょうか。

演じる人々 
複数の人物の配置の仕方
動きの連動 流れ 
ゆったりとしたリズム、 
時間の中にも
一人ひとりが担っていることを
各自が 全体を見渡せる眼を持って演じている様が
観ていて とても 小気味良かったし
何よりも
私自身が
そこに居るのが心地良かった。

集中する、って凄いエネルギー。
静の迫力なのでしょう。
精神的な お能の真髄を体現しようとする
演ずる者の「心意気」を感じる舞台だった。

観る側の私達も
集中せずにはいられない
真剣になってしまう所以が
そこにあるのかしら・・・
なんて 思ったりして。

桜の季節に
花びらが舞うような
人間の究極のしなやかな動きを
こんなに間近で観ることが出来て満足♡

自分の中の「日本人」をも意識した瞬間。

普段は通り過ごしてしまう様な感覚を
改めて認識するイイ一日だったなぁ~

日本人って
やっぱり 独特の感性を持つ民族かも・・・?!

でも 悪くないねっ。 日本人!!

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