20世紀を代表する作曲家の一人。
私、彼の作品には
妙に縁があるんだなぁ。
昨年リリースした初のCDが
プーランクの歌曲集「画家の仕事」。
そして
オペラ研究所の修了公演で演じた役が
プーランクのオペラ「カルメル会修道女の対話」の主人公
ブランシュ・ド・ラ・フォルス。
日本では彼の作品が演奏される機会が少ないのが残念。
確かに
旋律は音の数は少ないにも関わらず
単純ではないし
和声の面から見ても
難解なところもあるけれどでも、私が感じるには
ひじょうに知的だし
感情に流されない理性的な所もありそれでいて
時に 何とも満ち足りた
ジワッと涙が出るくらいの天国的で天上に誘われるような響き・・・があるわけ。
これは計算では生み出せないね。
天性のセンス、感性の成せる技。
この両者のヴァランスが絶妙だと思ってる。
日本ではなかなか演奏される機会がない・・・
と言いましたがッ今日は珍しくもあり
はたまた
個人的には
ひじょ~に懐かしくもある
彼のオペラを観に
上野・東京文化会館へ行ってきたので~す♪
ズバリ!演目は

10数年前修了公演で上演したオペラね。
ついつい懐かしくて
昔の写真、持ち出しちゃったよ~→
(今より 太ってるな・・・)
ストーリーは
フランス革命時の実話をもとにした
テーマの重いシリアスな内容ではある。でも神の存在や信仰心、
死生観、人間の弱さなど・・・
考えさせられるテーマだし
心に響くメッセージが満載で
一気に全3幕を観賞。
一人ひとり個々の印象的なアリアがある、
というよりは
修道女たちの群像劇としての色合いが濃く
重唱や「Salve regina」「Ave Maria」「Ave Verum」
などの宗教曲の合唱の美しさが際立つ。
ホントそのう~つ~く~し~さ~!!!
ったら
鳥肌もの。
20代の研究生時代を思い出し
蘇る記憶・・・
今 目の前で繰り広げられている舞台と
自分がかつて演じた時の様々な想い出が交錯し
グっと胸に込み上げてくる不思議な感動がある。
普段のオペラ鑑賞とは一味違う
作品の中に自分が存在するひとときだった。
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