2018年6月13日水曜日

心に残る言葉

50年かぁ。

祖父の名を付け
母 村田佳代子が創設した美術団体
村田良策記念アトリエM。

この度、開設から
半世紀を経て
みなさまへの感謝の気持ちお伝えする
イベントを
6/10に開催しました。



前半は主宰の佳代子が
生前の良策からのメッセージを織り交ぜて
講演をし
後半は私が
フランス近代の作曲家
プーランクの作品で
ポール・エリュアールの詩から成る
「画家の仕事~Le Travail du Peintre~」
7人の画家たちがタイトルの
7曲の歌曲を演奏。 



シュールレアリズムの大詩人
エリュアールの詩は難解で
10数年前にCDに吹き込んだ時
自ら悩んで訳した時の苦労を

思い出しながらの久々の演奏。

バリトンの為に書かれた曲なので、音域が低い!!


フランス語の発音は一生勉強!

人物の画像から伝わることがある

 

パブロ・ピカソ
マルク・シャガール
ジョルジュ・ブラック
ファン・グリス
パウル・クレー
ジョアン・ミロ
ジャック・ヴィヨン

それぞれの作家の作品
思い浮かびます?






ピカソを表現する詩も一筋縄ではいかない

7曲一気に演奏したあとは
観客の皆さんへ
↑の思い、問いかけがあったので
私が訳したのエリュアールの詩を朗読しながら
バックに7人の絵画を映写しました。

それで随分
エリュアール独特の詩の世界が描く
各画家の作風

アトリエでの創作風景
巨匠たちが
ものを生み出す瞬間のインスピレーションの在り方
などを、立体的にお伝え出来たのではないか
と思っています。



中澤美紀さん

ピアノ伴奏は
中澤美紀さん。
彼女とも
もう四半世紀かな?
長いお付き合い。
仕事は勿論のこと
プライベートでも
信頼のおける友人。









ミロの作品を前に
今回祖父、良策の心に残る言葉
をいくつかご紹介しました。

その中で特に私が共感した言葉は

「頭で語るな 五感で受け止め 心で語れ」
という一節。

心で語れ

心で歌え
にも置き換えられますね。






唯一
言葉を伝えることが出来る楽器が
人の声。



祖父の言葉 を
あらためて心に刻んで
半世紀、一区切り。
また新たなスタートを切りたいと思います。
 Photo:K.Oguri